●新しく入荷した本の一部を紹介します。
■瀬戸内国際芸術祭2025
公式ガイドブック
美術出版社
1500円+税
4月18日より春会期開催の瀬戸芸。もう6回目です。会場となる島々はどう変わったか?変わらなかったか?
■絵本とは何か
松本 猛・著
岩波書店
2500円+税
いわさきちひろの子で、ちひろ美術館館長などを務めた松本猛による絵本論。絵本を読む人、つくる人、子どもに手渡す人に。
■藤田嗣治 7つの情熱
求龍堂
3000円+税
来年生誕140周年となる藤田嗣治。全国巡回が始まった展覧会の図録。ふくやま美術館でも来年1月24日~3月29日開催。
■韓国ドラマ全史
黄仙惠・著
ディスカヴァー・トゥエンティワン
1500円+税
韓流の隆盛はIMFがもたらした?!
■弾劾裁判の日を歩く“私たちはいつもここにいた”
岡本有佳・編著
タバブックス
1000円+税
尹政権の言論弾圧や不正、アンチフェミニズム政策への怒り。大統領弾劾を求めるデモに参加した大勢の市民たち。
■知っておきたい!公職選挙法
井戸まさえ、三村和也・著
岩波ブックレット
680円+税
公職選挙法の核心部分は大正時代に決められたもの。インターネットもテレビもなかった100年前のルールで大丈夫?
■光海軍工廠の日記
岩脇テルの恋と戦争
UBE出版
1700円+税
光海軍工廠で勤労奉仕をしていた母。そして残された当時の日記。
地方の小さな出版社からも
“いい本”はたくさん出ています。当店では各地の小出版社の出版物にも目を配り、いい本を入れていきます。
■行ってはいけない大阪危険万博
西谷文和・編著
せせらぎ出版
1500円+税
“開幕”間近ですが、どうなるのでしょう?
■ルポ 軍事優先社会
吉田敏浩・著
岩波新書
960円+税
私たちの暮らしを犠牲に、戦争の準備が進行する実態を丹念な取材で明らかにし、対米従属の主体性なき安保政策を問う。
■アメリカ・ミシシッピリバー 音楽の源流を辿る旅
牧野森太郎・著
産業編集センター
2000円+税
ジャズが生まれた街ニューオリンズ、ミシシッピデルタでブルースは生まれた、
ロックとソウルが誕生・音楽の都メンフィス……。
■歩くという哲学
フレデリック・グロ著
山と渓谷社
2400円+税
「歩くことによって、人はアイデンティティという概念そのものから抜け出すことができる。なにものかでありたいと思う気持ちや、名前や歴史を持ちたいと思う気持ちから解放される。」
■こえび隊、跳ねる!
瀬戸内国際芸術祭外伝
現代企画室
2500円+税
瀬戸芸をサポートしてきた
“こえび隊”、その17年の記録。当店店主は“〇〇隊”という言い方、嫌いなのですが。
■多和田葉子の地図
野島直子・著
彩流社
3000円+税
多和田作品のうち、日本語で書かれた中・長編小説に限定して10あまりの作品を選び論じる。
■戦争 ロバート・キャパ
クレヴィス
3300円+税
“ロバート・キャパ”誕生の一枚から最後の一枚まで、戦場に生きた報道写真家の眼と心に写った時代の記録。
■青函連絡船の人びと
写真・本橋成一 文・佐藤滋
津軽書房
1300円+税
在りし日の青函連絡船。北海道新幹線が開業した2016年に発刊されたものですが、昨年も重版され、長く売れ続けています。
■統一教会との格闘、22年
鈴木エイト・著
角川新書
1040円+税
あきらめず続けてきた理由は、憤り、やりがい、+逆境をたのしむ気持ち。
■現代人を救うアンパンマンの哲学
物江 潤・著
朝日選書
900円+税
■やなせたかしの生涯
アンパンマンとぼく
梯久美子
文春文庫
700円+税
朝ドラでやってるから仕入れたと思われるのもしゃくですが…。昔「詩とメルヘン」の愛読者でした。
■中四国100低山
清水正弘・著
南々社
2200円+税
低山を気ままに歩く。いいものです。ただし、低山といっても何があるかわかりません。お気をつけて! ちなみに当店店主は西中国山地で子熊に遭遇したことがあります。
■大相撲中継アナしか語れない土俵の魅力と秘話
藤井康生・著
東京ニュース通信社
1600円+税
元NHK大相撲中継アナが語る土俵の全て。当店にはこんな本だってあるんです。
■女性政治家が増えたら何が変わるのか
秋山訓子・著
集英社新書
950円+税
女性政治家が増えれば“誰もが”生きやすい社会になる。
そもそも半分程度は女性であって当然だよね。
■MDNデザイナーズファイル2025
エムディエヌコーポレーション
4300円+税
最先端のデザイナー256組。ポートフォリオとプロフィールデータ掲載の最新年鑑。
■ヒルマ・アフ・クリント
港 千尋・著
インスクリプト
2500円+税
東京国立近代美術館で展覧会開催中。抽象絵画の先駆者の足跡を辿る。
■見つけて、みつめて、知恵の素 民具のミカタ博覧会
誠文堂新光社
2500円+税
国立民族学博物館で6月3日まで開催中の特別展図録。宮本常一が中心となった団体で収集した資料など。
■メイ・モリス 父ウィリアム・モリスを支え、ヴィクトリア朝を生きた女性芸術家
大澤麻衣・著
書肆侃侃房
2300円+税
才能豊かなアーティストだった娘は、これまでなぜあまり知られていなかったのか。
■編むことは力
ロレッタ・ナポリオ-ニ著
岩波書店
2700円+税
編み物、それはひび割れた世界のなかで、私たちの生をつなぎあわせる。
■カラー化写真で見る沖縄
ボーダーインク
2000円+税
沖縄の戦前~戦後の白黒写真をAIを活用してカラー化。よみがえる在りし日の記憶。
■淀川長治
北村 洋・著
名古屋大学出版会
4500円+税
亡くなって27年。思いだします「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」。この人なくして映画評論は語れない。
■日本の人魚伝説
高橋大輔・著
草思社
1900円+税
飛鳥時代以来40数件にのぼる人魚出現記録を現地取材と史料から精査し、「日本の人魚」の正体に迫る。
■ドキュメント 北海道路線バス 地域交通最後の砦
椎橋俊之
筑摩書房
1800円+税
人口減、運転手不足…。苦境に立つ路線バス。今後、地域交通を守るためにどうしていけばいいのか。
■世界が見たキモノ
オリエンタリズムとエロチシズムの文化人類学
桑山敬己・著
昭和堂
2900円+税
キモノに対する欧米人mの眼差しとは。
■平塚らいてうと現代
米田佐代子・著
吉川弘文館
2700円+税
「女性がつくる協同自治の平和世界」を構想、戦後「非武装,非交戦」の平和運動を推進した。日記やメモなど新資料による研究。
■色の歴史図鑑
ニール・パーキンソン著
ビー・エヌ・エヌ
3600円+税
紀元前3000年から20世紀末まで、テーマごとに色をたどる。
■性売買の思想
シーラ・ジェフリーズ著
緑風出版
4200円+税
性売買を一人前の労働である「セックスワーク」とみて擁護する言説に異を唱え、性売買の本質はやはり暴力にほかならないことを再確認する。
■わたしはなれる
作 サンギータ・ヨギ
訳 小林エリカ
green seed books
3600円+税
美しい造本で知られるインドのタラブックスで印刷製本された絵本。
■建築を見る技術
坂牛 卓・著
晶文社
1800円+税
目の前にある建物そのものの味わい方を示す。身近な建築をよりよく味わえば、世界が違って見えてくる。
■10の国旗の下で
満洲に生きたラトヴィア人
エドガルス・カッタイス著
作品社
2900円+税
ハルビンに暮らした中国人、ロシア人、日本人、朝鮮人、ユダや人、タタール人、ポーランド人、そしてラトヴィア人。
■2050年再エネ9割の未来
安田 陽・著
山と渓谷社
1700円+税
本当に実現可能であり、だれもが果実を手にする脱炭素シナリオとは?
■ボクサー袴田巌 RUNS
齊藤 寅・著
青志社
1600円+税
「袴田事件」の袴田巌。ボクシングこそ人生そのものだった。袴田が最も輝いた眩しい“あの夏の頃”のような日々━━。
■「狼」と「さそり」そして「大地の牙」
高 祐二・著
花伝社
1800+税
半世紀を経て、昨年突然現れた桐島聡。彼らの東アジア反日武装戦線が投げかけたものとは?
■昭和歌謡界の歩き方
人生を豊かにする名曲とその味わい
齋藤 孝・著
白秋社
1600円+税
美輪明宏の「ヨイトマケの唄」。もちろん名曲ではありますが、貧乏でさげすまれた子が大学を出てエンジニアになるというくだりには、どうも引いてしまうのです。
■ビジネスと人権
伊藤和子・著
岩波新書
1000円+税
企業の責務として人権を重視した企業活動は当然のことですが、○○○○への忖度から後退するなんてことはなきよう。
■人間一生図鑑
いがらしみきお・著
双葉社
1200円+税
人の一生をたった8ページで描く。何ということ!何という漫画。
■映画のタネとシカケ
御木茂則・著
玄光社
3000円+税
11本の映画について、映画カメラマンが技術的な工夫を読み解く。
■ファッションと東アジアの近代
法藏館
3500円+税
日本、韓国、中国の近代を服飾からとらえる。スタートは“ふんどし”から。法藏館って仏教書ばかりじゃないんですよね。